
10月に入ると、札幌ではそろそろ冬タイヤへの交換が頭に浮かぶ時期です。ちょうどこのタイミングで車の売却や乗り換えを考えている方にとって、物置や倉庫にしまってあるスタッドレスタイヤをどうするかは、意外と悩ましい問題ではないでしょうか。
「車と一緒に渡したほうが得なのか」「外して次の車に使うべきか」「社外ホイールは純正に戻したほうがいいのか」。答えは車やタイヤの状態によって変わりますが、判断の軸はシンプルです。
ひとつは、そのタイヤ・ホイールを次の車で使えるかどうか。もうひとつは、そのタイヤがまだ冬に使える状態かどうか。この2つを確認すれば、たいていのケースは方向が決まります。
この記事では、札幌市東区で車の買取と中古車販売をしている私たちFRONT LINEが、スタッドレスタイヤや社外ホイールを「付けて売る」「外して売る」の考え方を、北海道ならではの事情も含めて整理しました。
選択肢は3つ。向き不向きを先に整理
タイヤとホイールの扱いには、大きく分けて次の3つの選択肢があります。
- 車と一緒に売る(スタッドレスのセットも含めて引き渡す)
- 外して次の車で使う(サイズが合えば冬タイヤを買い直さずに済む)
- 外して別に売る・処分する(タイヤ・ホイールだけを個別に手放す)
それぞれのよいところと注意点をまとめると、次のようになります。

どれが正解というより、「次の車」と「タイヤの状態」と「手間をかけられるか」の組み合わせで選ぶものです。次の車がまだ決まっていない方は、まず今のタイヤがどんな状態かを確認するところから始めるとスムーズです。
3つ目の「別に売る」は、うまくいけば納得のいく値段で手放せる一方、タイヤとホイールは重くかさばるため、写真の撮影や出品、梱包・発送、引き取りに来る人とのやり取りなど、思った以上に手間がかかります。売れるまでの間は保管場所も必要です。手間も含めて考えると、「車と一緒に渡してしまうほうが楽だった」という結論になることもあります。
北海道では、冬タイヤは「付いていて当然」に近い装備
本州の方と比べて北海道で事情が違うのは、冬タイヤがないと冬にその車をほとんど使えない、という点です。
北海道の道路交通法施行細則(第12条第2号)では、積雪し、または凍結している道路で車を運転するときは「スノータイヤを全車輪に装着し、又はタイヤ・チェーンを取り付ける等滑り止めの措置を講ずること」と定められています。日本自動車タイヤ協会(JATMA)によると、こうした滑り止めの措置は沖縄県を除く都道府県で義務づけられていますが、札幌のように毎年しっかり雪が積もる地域では、冬タイヤは季節の必需品です。

車を買う側から見れば、冬タイヤが付いていれば別に買いそろえる必要がありません。特に秋から冬にかけて車を探す方にとって、スタッドレス付きかどうかは気になるポイントのひとつでしょう。当店のブログ「札幌で4WD中古車を選ぶポイント」でも、スタッドレスタイヤ付きの車を選ぶときは製造年や残り溝も確認しておくと安心、とお伝えしています。
また北海道では、夏用と冬用でそれぞれホイールを組んだ2セットを持ち、季節ごとに付け替えている方も珍しくありません。この場合、車を手放すときには「ホイール付きのスタッドレス一式」が丸ごと残ることになります。タイヤだけでなく、ホイールを含めたセットとしてどう扱うかを考える必要があるわけです。
つまり、状態のよいスタッドレスは、次のオーナーにとっても価値のある装備です。逆に言えば、溝が残っていなかったり古すぎたりするタイヤは、付けて渡しても次のオーナーが使えず、評価にはつながりにくくなります。
付けて売る前に見ておきたい、スタッドレスタイヤの3つのポイント
1. 製造年週(タイヤ側面の4桁の数字)
タイヤの側面には、いつ作られたかを示す4桁の数字が刻まれています。JATMAの案内では、2000年以降のタイヤは下4桁の数字で製造年週を示し、前の2桁が週、後ろの2桁が年です。たとえば「1220」なら、2020年の12週目に製造されたタイヤという意味になります。
JATMAは、使用開始から5年以上たったタイヤは、継続して使えるかどうか早めにタイヤ販売店などで点検を受けること、外観上使えそうに見えても製造から10年たったタイヤは新しいものに交換することを勧めています。
2. 残り溝とプラットホーム
スタッドレスタイヤには、冬用タイヤとしての使用限界を示す「プラットホーム」があります。JAFによると、残りの溝が新品時の50%未満になると冬タイヤとしては使えません。タイヤ側面の「⇧」印の位置にある溝をのぞき込み、プラットホームが路面に触れるほど出ていたら限界です。
なお、夏タイヤと同じく、溝の深さが1.6mmになると現れるスリップサインは、タイヤそのものの使用限度です。スタッドレスの場合は、その手前の「50%」が冬の性能の目安になると覚えておくとわかりやすいと思います。
3. ゴムの状態とシーズン数
スタッドレスタイヤは一般的に3シーズンから5シーズンほど使えるといわれていますが、JAFは使用環境によって摩耗や劣化の具合が変わるとしています。サイドウォール(側面)の深いひび割れや、内側・外側だけが極端にすり減る偏摩耗がないかも、あわせて見ておきましょう。

このチェックの結果は、査定のときにそのまま役立ちます。当店のLINE査定では写真を送っていただくだけで査定ができるので、スタッドレスがある場合は、4本それぞれの溝の様子と側面の4桁の数字がわかる写真を添えて「スタッドレスあり」と一言いただくと、話が早く進みます。
ホイールは「純正」か「社外」かで考え方が変わる
純正ホイールは、基本的に車と一緒に
純正ホイールは、その車に合わせて用意されたものです。中古車を探す方の中には、純正の雰囲気を大切にしたいという方も少なくありません。社外ホイールに履き替えていて、純正ホイールを自宅に保管している場合は、査定のときに「純正もある」と伝えてください。
たとえば当店で販売した三菱 GTO SR 4WDは、純正BBSホイールを装着した一台でした。オリジナルの雰囲気を大切にしたい方にもおすすめできる車としてご紹介し、名古屋市のお客様にご成約いただいています。

社外ホイールは「ブランド・サイズ・状態」次第
社外ホイールは好みが分かれる装備です。人気のあるブランドで状態がよいものは評価の対象になる一方、車の印象が大きく変わるため、純正を好む方もいます。ガリ傷、塗装のはがれ、曲がりがないかによっても見え方は変わります。
当店でも、柿本マフラーや無限の15インチホイールを装着した5MT車が、多くのお問い合わせをいただいたうえでご成約となったことがありました(ブログ記事はこちら)。車種や仕様との組み合わせによっては、社外パーツが魅力のひとつになることもあります。

「わざわざ純正に戻したほうがいいか」は、戻す手間や工賃と比べて考えるのが現実的です。純正ホイールが手元にあるなら、無理に履き替えず、社外ホイールを付けたまま純正も一緒に渡す、という方法もあります。
外して次の車に使うなら、ここを確認
次の車でも同じタイヤ・ホイールを使えれば、冬タイヤを買い直す費用がかかりません。ただし、使えるかどうかはタイヤのサイズだけでなく、ホイールの大きさや取り付け部分の寸法が次の車に合うかで決まります。同じメーカーの車でも合わないことは珍しくないので、次の車が決まったら、購入するお店にサイズを伝えて確認してもらうのが確実です。
手元に残して保管する場合は、JAFが紹介している次の方法が参考になります。
- 外したら、付着した融雪剤や泥、油などを水洗いして落とし、水気を拭き取る
- 直射日光が当たらず、温度変化が少なく、通気性のよい場所に置く
- ホイール付きなら平積みにし、空気圧を指定の半分程度まで下げておく(次に使う前に適正な空気圧へ戻す)
- タイヤだけで保管するなら、タイヤラックなどに立てかける
北海道の冬道は融雪剤がまかれることも多いので、しまう前の水洗いは特に大切です。スタッドレスタイヤの持ち味である柔らかいゴムを硬くしないことが、次のシーズンの性能につながります。
引き渡しの前に、忘れやすい小物と確認ごと
タイヤ・ホイールを車と一緒に渡す場合も、外して手元に残す場合も、引き渡しの前に次の点を確認しておくと、あとで「あれはどこに?」とならずに済みます。
- ✓社外ホイールに盗難防止用のロックナットを使っているなら、専用のアダプター(キー)も一緒に渡す。これがないと、次の人がタイヤを外せなくなります
- ✓純正ホイール用と社外ホイール用でナットを使い分けている場合は、それぞれのナットをまとめておく
- ✓タイヤをお店の保管サービスに預けているなら、預け先と引き取りの段取りを決めておく
- ✓夏タイヤのまま渡すのか、冬タイヤに履き替えてから渡すのかを、買取店と事前にすり合わせる
- ✓渡すセットと手元に残すセットを、見てわかるように分けておく
特にロックナットのアダプターは、グローブボックスや自宅の工具箱に入れたまま忘れてしまいがちな小物です。査定のときに「ロックナットあり」と伝えていただければ、こちらでも確認できます。
10月に売るなら、査定は「付けた場合」と「付けない場合」の両方で聞く
秋は、多くの車がまだ夏タイヤを履いている時期です。夏タイヤのまま査定を受けても、スタッドレスのセットが別にあれば、一緒に状態を見ることができます。
当店は、お客様から買い取った車を自社の在庫として販売することが多いお店です。冬を前にした時期であれば、状態のよいスタッドレスは、次のお客様にとっても喜ばれる装備になります。一方で、タイヤの状態や次の車の予定によっては、外して手元に残したり、別に売ったりしたほうが納得できることもあります。
迷ったときは、査定のときに「スタッドレスを付けた場合」と「付けない場合」の両方を聞いてみてください。差額と、外して保管・売却する手間を比べれば、自分に合った選び方が見えてきます。
札幌市内はもちろん、道内各地からのご相談もお受けしています。査定は無料、出張査定の費用もかかりません。買取のお見積りフォームやLINE査定から、お気軽にどうぞ。
車を売るなら、まずは無料査定から
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株式会社FRONT LINE 札幌市東区中沼町60-56
営業時間 9:30〜18:30(火曜定休)
参考・出典
※この記事は2026年10月時点の情報をもとにしています。タイヤ・ホイールが査定でどう評価されるかは、車種や状態、時期によって異なります。具体的な金額は、実際の査定でご確認ください。



