環境性能割の廃止で中古車購入はどう変わった?2026年の車の税金を札幌の中古車店が解説

環境性能割の廃止で中古車購入はどう変わった?2026年の車の税金を札幌の中古車店が解説

中古車の買い方・選び方

「車を買うときの税金がなくなったらしい」。今年の春ごろから、そんな話を耳にした方も多いのではないでしょうか。

正確には、車を買ったときにかかっていた「環境性能割」という税金が、2026年3月31日で廃止されました。新車だけでなく、中古車も対象です。さらにその少し前、2025年の大みそかにはガソリンの暫定税率(1リットルあたり25.1円)もなくなり、2026年4月には軽油の暫定税率も廃止されています。

車の税金は、ここ半年ほどでかなり大きく変わりました。ただ、「中古車ならどれくらい安くなったのか」「逆に変わっていない税金はどれか」までは、意外と知られていません。

この記事では、札幌市東区で中古車の販売・買取をしている私たちFRONT LINEが、中古車を買う人・乗っている人の目線で、2026年の車の税金の変化を整理しました。これから中古車を探す方は、見積もりを見るときの参考にしてください。

この記事のポイント

  • 2026年4月1日以降に登録・届出する車は、新車・中古車とも環境性能割がかからない
  • ただし中古車は「取得価額50万円以下は非課税」だったため、もともと0円だった車も多い。恩恵が大きいのは年式の新しい、価格帯の高い中古車
  • ガソリンは1リットルあたり25.1円、軽油は17.1円の上乗せ分がなくなり、走るほど差が出る
  • 自動車税(旧・種別割)と車検時の重量税は残る。13年超の車は自動車税が約15%高くなる仕組みも続いている

2025年末から2026年春にかけて、車の税金はこう変わった

まずは全体像です。変更は一度にではなく、数か月おきに段階的に行われています。

2025年12月から2028年5月までの車の税金の主な変更スケジュール
図:車の税金の主な変更スケジュール(タップで拡大)

中古車を買う・乗るという点で特に影響が大きいのは、次の3つです。

  1. 環境性能割の廃止(2026年4月1日)……車を買うときの税金
  2. ガソリン・軽油の暫定税率の廃止(ガソリン2025年12月31日、軽油2026年4月1日)……走るときの税金
  3. 自動車税・重量税は継続……持っている間の税金

順番に見ていきます。

変化1:車を買うときの「環境性能割」がなくなった

環境性能割とは、どんな税金だったのか

環境性能割は、2019年10月に「自動車取得税」に代わって始まった税金です。車を取得したとき(新車・中古車を買って名義を自分にしたとき)に、燃費性能などに応じて、取得価額に税率をかけて納めるものでした。税率は、自家用の乗用車で最大3%、軽自動車で最大2%です。

これが、2025年12月26日に閣議決定された「令和8年度税制改正の大綱」で廃止が決まり、2026年3月31日の国会で法律が成立。2026年3月31日をもって廃止されました。大綱では、米国の関税措置が国内の自動車産業に与える影響をやわらげ、国内の自動車市場を活性化すること、そして車を買う人の負担を軽くし、制度を簡素にすることが理由として挙げられています。

なお、2026年3月31日までに取得した車には、これまでどおり環境性能割がかかります。「3月に契約して、登録は4月」といったケースでは、いつ取得した扱いになるかで変わるため、心配な方は購入したお店に確認してみてください。

中古車の場合は「いくら安くなったか」が車によって大きく違う

ここが、中古車ならではのポイントです。

中古車の環境性能割は、実際の販売価格ではなく、新車時の価格をもとに、年数に応じた「残価率」をかけて計算した金額(取得価額)に税率をかけていました。そして、取得価額が50万円以下なら非課税でした。

つまり、年式が古い車や、もともとの価格が高くない車は、計算上の取得価額が50万円を下回り、廃止前から環境性能割は0円、ということがよくありました。総額数十万円クラスの中古車を検討している方にとっては、「廃止されても見積もりはほとんど変わらない」というのが正直なところです。

一方で、年式が新しく、新車時の価格が高い車ほど、廃止の効果は大きくなります。たとえば、計算上の取得価額が200万円で、税率3%がかかる車なら、それだけで6万円です。高年式のミニバンやSUVを検討している方にとっては、見逃せない差といえます。

札幌市東区中沼町のFRONT LINEの店舗と在庫車
FRONT LINE(札幌市東区中沼町)の在庫車

見積もりに「環境性能割」の項目が残っていないか確認を

2026年4月以降に登録する車なら、見積書に「環境性能割」の欄は本来必要ありません。古い書式の見積書を使っているお店もあるかもしれないので、念のため次の点は見ておくと安心です。

  • ✓2026年4月以降の登録なのに「環境性能割」の金額が入っていないか
  • ✓自動車税(年度の途中で名義が変わる普通車は、残りの月数分を精算するのが一般的)の扱い
  • ✓車検の残り期間と、車検付きで買う場合の重量税・自賠責保険料
  • ✓リサイクル料金の預託金相当額
  • ✓登録や車庫証明の代行費用などの内訳

支払総額の見方については、当店のブログ「札幌で中古車を購入する前に確認したい7つのポイント」でも触れています。

変化2:ガソリン・軽油の「暫定税率」がなくなった

ガソリンは1リットルあたり25.1円、軽油は17.1円の上乗せが廃止

ガソリンには揮発油税などが、軽油には軽油引取税がかかっています。そのなかに、1974年から道路整備の財源として上乗せされてきた「暫定税率(当分の間税率)」がありました。

  • ガソリン:2025年12月31日に廃止。揮発油税などの税額は1リットルあたり53.8円から28.7円になり、25.1円下がりました
  • 軽油:2026年4月1日に廃止。上乗せ分は1リットルあたり17.1円でした

資源エネルギー庁は、廃止の日に価格が急に下がって混乱しないよう、2025年11月から補助金を段階的に増やし、廃止前から同じ水準まで価格を下げる方法をとりました。そのため「廃止の日にガソリンが一気に安くなった」という実感はなかったかもしれませんが、税の上乗せそのものはすでになくなっています。

ガソリンスタンドの給油ノズル
ガソリンは2025年12月31日、軽油は2026年4月1日に暫定税率が廃止されました

年間でいくら違う? 燃費別に試算してみました

暫定税率分の25.1円が、年間でどれくらいの金額になるのかを、1年間に1万km走る場合で計算してみました。

ガソリンの暫定税率分25.1円/Lを年間1万km走行で燃費別に試算したグラフ
図:暫定税率分の年間相当額(年1万km走行の試算)

燃費が1リットルあたり10kmの車なら、年間1,000リットル。25.1円×1,000リットルで、約2.5万円分の税金が上乗せされていた計算です(消費税を含めると、店頭価格ではもう少し大きな差になります)。

北海道は車での移動距離が長くなりやすく、冬は暖機運転や雪道の走行で燃費も落ちがちです。そのぶん、この変化の恩恵を受けやすい地域といえます。

ディーゼル車の燃料代も下がりやすくなった

軽油の暫定税率廃止は、ディーゼル車に乗る方にとって大きなニュースです。北海道では、クリーンディーゼルのSUVやミニバン、仕事で使うトラックなど、ディーゼル車を選ぶ方も少なくありません。

「ディーゼルは車両価格が高めだけど、燃料代で取り戻せるか」という比較は、軽油の税が下がったことで以前よりディーゼルに有利になりました。ディーゼル車を検討している方は、年間の走行距離とあわせて考えてみるとよいと思います。

雪の降る道路を走る車
雪道や暖機運転で燃費が落ちやすい冬は、燃料の税の差が積み重なります

変化しなかったこと:自動車税と重量税は続く

「車の税金がなくなった」というのは、あくまで買うときの環境性能割と、燃料の上乗せ分の話です。持っている間にかかる税金は、ほぼこれまでどおり続きます。

税金いつかかる?2026年の変化
環境性能割車を買って登録したとき2026年3月31日で廃止。4月1日以降の登録は0円
自動車税(軽自動車税)毎年4月1日時点の所有者に1年分「種別割」が取れて「自動車税」「軽自動車税」に名称変更。13年超などの重課は継続
自動車重量税新規登録時と車検のたびエコカー減税を見直して2年延長(2028年4月まで)。13年・18年経過で重くなる仕組みは継続
ガソリン・軽油の税給油のたび暫定税率が廃止(ガソリン▲25.1円/L、軽油▲17.1円/L)

※表は横にスクロールできます

13年を超えた車は、自動車税が約15%高くなる

自動車税には「グリーン化特例」があり、初回登録から一定の年数がたった車は税額が重くなります。北海道の場合、2026年度分では次のとおりです。

  • ガソリン車・LPG車:初回登録から13年を超えるもの(初度登録が2013年3月まで)
  • ディーゼル車:初回登録から11年を超えるもの(初度登録が2015年3月まで)
  • 乗用車は税率がおおむね15%重くなる
  • ガソリンを燃料とするハイブリッド車や電気自動車などは対象外

年式の古い中古車は車両価格が手ごろな反面、毎年の自動車税は高めになります。車検のときの重量税も、13年・18年を超えると上がります。「車両価格が安いから」だけで決めず、乗る予定の年数ぶんの税金もあわせて比べるのがおすすめです。

北海道では、4WDの年式の古い人気車種を探している方も多いので、ここは購入前に一度計算しておくと安心です。4WD選びのポイントは「札幌で4WD中古車を選ぶポイント」にまとめています。

エコカー減税は2028年4月まで延長。ただし基準は段階的に厳しく

車検のときに納める重量税の「エコカー減税」は、2026年5月1日から2028年4月30日まで2年間延長されました。ただし、減税や免税の対象になる燃費の基準は、2026年5月と2027年5月の2段階で引き上げられます。

中古車の場合、車検(継続検査)や中古車としての登録のときは、基準を満たす車は「本則税率」という低めの税率になり、満たさない車はそれより高い税率がかかる、という仕組みです。車検が近い中古車を買うときは、次の車検でいくらかかりそうかも聞いておくとよいでしょう。

これからの動き:2028年に向けて、車の税金はまだ変わる

今回の税制改正では、将来の見直しについても方向性が示されています。

  • EV・プラグインハイブリッド車は、2028年5月1日以降の車検から、重量税に一定額を上乗せする「特例加算」が始まる予定
  • 2028年以降に新しく登録するEVには、排気量の代わりに車両重量に応じて自動車税を課す方式を導入する方針
  • 2028年以降の自動車税・軽自動車税のあり方は、車の重さや環境性能に応じた仕組みを検討し、2027年度の税制改正で結論を出す予定

中古車は数年単位で乗るものなので、EVやPHEVを検討している方は、こうした先の動きも少しだけ頭に入れておくと安心です。

札幌で中古車を探すなら、「総額」と「乗る年数」で比べる

最後に、今回の変化をふまえた中古車選びの考え方をまとめます。

  1. 高年式・高価格帯の車は、環境性能割の廃止で総額が下がりやすい。以前より少し上のクラスも候補に入れやすくなった
  2. 年式の古い車は、もともと環境性能割がかかっていないことが多い。安さの魅力は変わらないが、13年超の重課や車検時の重量税も含めて考える
  3. 燃料代は以前より下がりやすくなった。走行距離が長い方ほど、燃費の差やディーゼルという選択肢も比べてみる価値がある

FRONT LINEの在庫は、一般のお客様から直接買い取らせていただいた車が中心です。オークションを通さないぶん、前のオーナー様がどう使い、どう保管していたかを把握したうえでご紹介できます。見積もりの内訳でわからない項目があれば、遠慮なく聞いてください。店頭にない車も、ご希望の車種やご予算を伺って探す注文販売に対応していますので、「この予算なら、どのクラスまで狙えるか」といったご相談もお気軽にどうぞ。

北海道の中古車で見落としやすい下回りのサビについては、「北海道の中古車は下回りチェックが重要!」もあわせてご覧ください。

FRONT LINEの商談スペース
見積もりの内訳は、店内の商談スペースでご説明します

札幌で中古車をお探しなら FRONT LINE へ

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株式会社FRONT LINE 札幌市東区中沼町60-56
営業時間 9:30〜18:30(火曜定休)

※この記事は2026年9月時点の情報をもとにしています。税額の計算や適用の可否は車の条件によって異なるため、個別のケースは購入先の販売店や北海道の道税事務所などでご確認ください。

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